30代から終活を考えてみた話

 最近、仕事で終活にまつわる業務に携わることがあった。


親戚にも葬儀業界で働いている人がいて、自分にとっても馴染みのある世界だった。


エンディングノートという、最期までに済ませておきたいことを書き連ねて、自分と人生そのものを見直すためのものがある。


決して後ろ向きなものではなく、よりよく人生を生き抜こうという目的で書かれるものであり、今回はそのエンディングノートにまつわる仕事だった。


私も試しにエンディングノートを書いてみることになったのだが、さすがに30代で終わりのことなど考えていない。


エンディングノートは終わるために清算することを目的とするのに対し、私はまだ積み上げていかなければならない世代だ。


 とはいえ、改めて考えてみると、清算していることは少なからずある。


たとえば、友人関係。


一緒にいても成長できない、楽しくない相手とは、わりと意識的に交友関係を断つようにしている。


それは彼らと過ごす時間がもったいないからという理由であり、それなりに「人生の残り時間」を考えたうえでの行動でもある。


そうしたことを気にし始めたのはやはり30代になってからであり、30歳をすぎれば人生にも多少なりに終わりが見え始めてくるということなのだろう。